2016年は過去最高の訪日客数を更新

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◆2016年訪日外国人観光客数

2016年1月10日付の日本経済新聞に、訪日外国人観光客数についての記事がありました(朝日新聞でも翌11日付で同様の記事がありました)。

それによると、2016年に日本を訪れた外国人観光客の人数は、2403万9千人で、2011年以降ずっと右肩上がりに増加しており、4年連続で過去最高を更新しました。

ただ、前年と比較した増加率を見ると、2014年から2015年が47%だったのに対して2015年から2016年は22%と、緩やかになっています。

 

 

◆2020年に4000万人に!

日本政府は、観光先進国を目指しており、東京オリンピックの開催される2020年には4000万人の訪日外国人観光客を目標に掲げています。

そもそも日本は鉱物などの資源を輸入に頼る国です。その日本は第二次世界大戦の後の朝鮮特需からずっと、原料を輸入して加工品を輸出する工業国として昭和時代に成長しました。

自動車に代表されるような、工業品の輸出で栄えてきた日本は、バブル経済がはじけた頃からジャパン・バッシングを受けるようになります。

また国内では少子高齢化が進んだことに加え、「モノはあるけど欲しいモノはない」というモノ余りの時代がやってきました。

 

このような近現代史の流れの中で、日本が経済的に豊かな国となる方法の一つとして、観光先進国となることが挙げられます。

日常生活の中では実感がわかないかもしれませんが、日本がどうやって税収を確保するかですとか、どうやって年金や子ども手当などの公的な福利厚生を充実させるかという問題を解決する方法の一つが観光先進国となることです。

ものすごくザックリとした計算ですが、もし毎年4000万人の訪日外国人観光客がいたとして、宿泊費も含めて訪日外国人観光客1人あたり1日2万円を日本国内で消費したとして、1回の来日で5日ほど滞在したとすると、4兆円ものお金が日本国内に持ち込まれることになります。

これほどの経済効果が見込まれる産業は、そう多くはないことでしょう。

 

もっと言えば、この経済効果は何も大都市に限った話ではありません。

参考までに、北海道のニセコですとか、最近では新潟県の越後湯沢など、日本のスキー場は諸外国の方々も大勢やって来て滑っています。ゲレンデによっては日本人のほうが少ないこともあります。

 

◆世界各国と比べて、2400万人の観光客数は多いのか?

2016年の外国人観光客数が2400万人を超えた国・地域は、日本も含めて世界で14カ国ありました。

日本の国民総所得(GNI)が、アメリカ、中国に次ぐ世界第3位であることを思うと、外国人観光客数がベスト10入りしていない今の日本は観光後進国であります。

そこで海外からの旅行者を日本に呼び込むために、日本政府は頑張っています。2016年度における観光予算は245億円で、2015年度の2.4倍にあたります。

245億円ときくと、とんでもない金額が投入されている印象を持つかもしれませんが、先ほどのザックリと計算した4兆円もの経済効果からしたら妥当なものではないでしょうか。

 

◆日本政府は2020年までに4000万人を目標

ここ1,2年の間に実際に海外に出掛けた方はお気づきかもしれませんが、海外の空港には日本に旅行することを促す宣伝ポスターが貼られていることがあります。海外でテレビを見ていると、番組の合間に日本に旅行することを促すコマーシャルが流れることもあります。

爆買いに代表されるような総人口の多い中国からの旅行者が減ったこともあり、2015年から2016年にかけての22%の増加や、その前の2014年から2015年にかけての47%といった、目覚ましい伸びは、2016年から2017年にかけて期待することは難しいと思われます。

それでもJTBでは2017年の訪日外国人旅行者は2016年と比べて12%ほど増加した2700万人と予測しています。

なお、JTBが予測したように12%の増加を2017年から毎年ずっと続けると、2020年には3781万人となり、政府が目標に掲げる4000万人には及びません。これが12%ではなく15%でずっと続けると、2020年には4200万人に達します。

 

◆観光大国・日本になるためには?

ところで、訪日外国人旅行者がいようといまいと、日本のビジネスマンが国内出張に出掛けることや、日本人が国内で家族旅行することは普通にありえる話です。

ここ2,3年の間、出張や家族旅行をした方の中には実感された方もいるかもしれませんが、地域によっては外国人旅行者ばかりでホテルの予約が取れないことがあります。

実は当協会のメンバーで2月に大阪出張する際にどうしてもホテルが取れずに日雇い労働者が暮らす、いわゆるドヤに宿泊した女性がいます。

「異文化を体験した」と冗談半分に言っておりましたが、ドヤという宿泊施設よりも民泊(ホームステイ)のほうが気分が良いかもしれません…。

このように、民泊(ホームステイ)を受け入れることは、単に外国人のためだけではなく、「風が吹けば桶屋が儲かる」のように回り回って日本に在住している人にとっても助かることです。

 

新しくホテルを建てて開業するのは大変です。用地も限られますしスタッフ(従業員)の確保も大変です。そして2020年が終点ではなく、その先もずっと経営してゆく必要があります。

ほんの1人を1泊で構わないので、日本の普通のご家庭での生活を体験するホームステイを受け入れることで、改善する問題があります。ホームステイを受け入れることには、そのような可能性もあるのです。

 

ホームステイを受け入れるホストファミリーになって、別の角度から経済問題を見てみると、面白い発見があるかもしれませんよ。

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