独身の私がホームステイを受け入れてみた!【連載18回目】

Pocket

◆今までの「あらすじ」

独身女性である筆者が、ホームステイを受け入れる「ホストファミリーをやってみよう」という企画で、日本ホストファミリー養成協会の「ホストファミリー養成講座」の内容を活用しながら受け入れ準備をしている。

筆者は賃貸マンションに住んでおり、大家さんがAirBnbに反対ということもあり、語学学校からの受け入れを検討している。語学学校にホストファミリーの申込書を提出し、語学学校の担当者が受け入れ可能かどうかを審査するための家庭訪問を行い、Aino(アイノ)というフィンランドの中学生でグルテンフリーの子が来ることに決まり、受け入れ準備も済ませ、ついにAinoのホームステイがスタートして…

 

◆和田、怒る!

フィンランドから来たAinoを連れて、語学学校への通学で使う駅までの道を案内した時のこと。

駅まであと少しのところで、私達の後ろには、(彼らの会話から彼らが塾帰りの地元の中学生だとわかったのですが)小学生みたいな男子の集団が歩いていました。

はじめ、私は全く、その集団のことを意識しませんでした。
でも、彼らが私達に向けて放った日本語が、ものすごく失礼な日本語だったのです!

彼らは後ろから私達に向かって何度も言いました。
「無理して英語を話すんじゃねぇよ!」
「カッコつけて英語喋ってんじゃねぇ!」

 

◆フィンランド人は英語が外国語

フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語ですので、フィンランド人のAinoにとっても、英語は外国語です。日本生まれ日本育ちの私にとっても、英語は外国語です。
私達二人にとって英語は外国語ですが、Ainoは日本語で話すよりも英語で話す方が上手ですし、私もAinoに日本語で説明するよりも英語で説明した方が通じるので、英語を使っています。

もちろん私達の英語は完璧とは程遠いです。
AinoはAinoで「どれぐらいの頻度で」と尋ねる時の「How often」の「often」を「オフテン」と発音します(本当は「オーフン」と発音します)。
私は私で、何にでもbe動詞をつけそうになります(これは日本人によくありがちなミスです)。

そんなわけで、とりあえず意思疎通はできるけれど、完璧ではない英語でお互い話しています。だから、後ろを歩いていた中学生達にとってみては「何だか前にいる人たちは無理に英語で喋っている」という感じに見えたのかもしれません。

 

◆言いようのないムカムカ感

「無理して英語を話すんじゃねぇよ!」ですとか「カッコつけて英語喋ってんじゃねぇ!」と言われて、私は言いようのないムカムカした感じと、ある種の怒りを感じました。

それも、まさかホームステイを受け入れた初日の、ほんの2,3時間で、こんな外国人が受けるような嫌がらせを日本人の子供から受けるなんて!

私達は必要だから英語で喋っている。おそらく多くのホストファミリーがこうして英語で話している。なのにそれが否定的に見られていることに対する、言いようのないショック。「当たり前」すら「当たり前」とは思わない視野の狭い子供達。

このムカムカ感は、学校教育にも向けられます。最近、多様性だのという言葉が出回っていますが、この程度の多様性も認めないような子供を学校は育てているのでしょうか?
まぁ彼らは塾帰りの中学生だったワケですが、テストの点数を取ることしか教えていないような塾にそこら辺の教育なんて全く期待できません。あるいは、そういう塾のような画一的な子供の製造工場みたいなところに行かされている子だからこそ、自分たちが全てだと信じて疑わずに、そういう言葉を吐くのでしょうか?
塾とか行って、将来まぁ良い大学にでも行って、世の中を変えていくような大人になったとして…これでは政治家の暴言も止まないだろうし、大企業だって口先だけのバリアフリーやら安全性やら何やらをアピールするような国になるんでしょうか。

もちろん、ここら辺に論理の飛躍があることは認めます。
ただ「一事が万事」という日本語も忘れてはなりません。

(念のため…上の写真、私ではないです^^;)

◆お・も・て・な・し?

もっと言えば、2020年にこんな国でオリンピックなんて、開いちゃいけないんじゃないかとさえ思います。
2020年の東京オリンピックでは、ボランティア通訳が大量に募集されます。ボランティアに限らず通訳の人は間違いなく外国語を使います。もし、そういう人々が「カッコつけて英語喋ってんじゃねぇ!」みたいな罵声を浴びたら?

そういう罵声を浴びせなくても、内心「はい、はい、外国語のできる人はどうぞご自由に」みたいな感じにスルーする大人がウジャウジャいるような状態では、通訳に手を挙げたくても世間の目を気にして挙げられないというようなことも、起きることでしょう。

…い・け・て・な・し?

冗談はともかく、私がホストファミリーとして外国人であるAinoを「おもてなし」していた折に心ない言葉が投げかけられるような国で、何がオリンピックでしょうか?

2020年の前に、2016年のオリンピックに東京が落選した理由の一つとして、「盛り上がりに欠ける」という理由がありました。まぁ2020年も私から見たら全く盛り上がっていませんし、一部の行政が無理やり盛り上がりを演出していたフシがあります。
それはともかく、「盛り上がりに欠ける」以前の問題が、この心ない言葉を投げかける中学生達に現れていると思いませんか?

 

◆怒りを通り越して…

私の耳に中学生達の言葉が入った時、私は怒りを覚えました。何か一つ、「失礼な日本語を喋るな」とでも日本語でこの子達に言い返してやろうかとさえ思いました。あるいは「ホストファミリーになれば、君達もわかるよ」とでも?
ただ、その前に「なんてこの街は田舎なんだろう」という思いが沸き起こりました。新宿まで各駅停車でも15分程度で着く街ですけれど、物理的な都会とか田舎とかではなく、考え方がド田舎なんでしょうね。

この中学生達にとっては、外国人が珍しい、ですとか、英語で喋っている人が珍しいんじゃないでしょうか。ということは、外国人が来ないぐらい田舎で、英語で喋る必要のある人がいないぐらい田舎なんじゃないでしょうか。
そもそも、「無理して英語を話すんじゃねぇよ!」というような言葉を平気で言うぐらい、田舎者なんでしょうね。

「カッコつけて英語喋ってんじゃねぇ!」というのも、どこかに「英語を喋ること」イコール「カッコいい」と聞こえます。英語を喋れるのがカッコいい日本って、いつの時代でしょうね。ひょっとしてこの中学生達は文明開化以前みたいな家庭で育っているんでしょうか。
それと、自分達が全く喋れないから妬んでそういう心ない言葉を発したのでしょうか。

怒りを通り越して、バカみたいだと思いました。
こんなバカな中学生達を私が相手にする必要は、全くありません。

ただ…正直Ainoの日本語がそれほど上手ではなくて助かりました。もしAinoが「無理して英語を話すんじゃねぇよ!」と言われたことを知ったら、どう思うことでしょうか…間違いなく日本が嫌いになると思います。このような中学生が、ほんの少数であると願いますが、少なくとも私はこのような中学生は嫌いです。

 

◆だからホストファミリーが必要

ホームステイを受け入れる日本のホストファミリーの多くは、日本の良いところを沢山知っていて、日本が好きな人でしょう。だからホストファミリーの多くは日本のことを悪く言うことはレアです。ただ、今回、私は珍しく日本のことを悪く書きました。というのも、多くの日本人に危機感を持っていただきたいからです。

日本語を話さない人を差別する。
(コンプレックスの裏返しなのか)心ない言葉を平気で投げかける。

そういう人が多い日本で良いでしょうか?

正直、私は今回、私自身が経験したこの体験が、本当にレアな出来事だと思いたいです。ただ、まさか東京23区の、それも教育水準が高いと言われている城西地域でこのような不愉快な体験をするとは、全く思いもしませんでした。

もし、この文章をお読みのあなたが、ホームステイを受け入れた際に、私が体験したような不愉快な思いをすることは、まぁまずないと信じたいです。少なくとも日本ホストファミリー養成協会のメンバーでこのような体験をしたという話は、聞いたことがありません。

ただ、自分の家族がこのような心ない言葉を投げかけないためにも、ホームステイを受け入れてみることは有効だと思います。家族の一員としてホームステイを受け入れれば、外国人に対する差別をしないということは自然と身につくでしょうし、外国語に対するコンプレックスも軽減するでしょう。

ぜひ一度、日本ホストファミリー養成協会にお問い合わせください。

 ▼資料請求はこちら

j-host%e8%aa%ac%e6%98%8e%e8%b3%87%e6%96%99

▼お問い合せはこちら

お名前または会社名 (必須)

メールアドレス (必須)

メッセージ本文

 確認ページはございません。内容をご確認の上チェックを入れてください

Pocket

関連記事

コメントは利用できません。

新着記事をメールで購読

メールアドレスを登録すれば、新着記事をメールで受信して購読できます。

ページ上部へ戻る